全協中部支部総会に理事長が講演
斉藤理事長が全協中部支部総会で講演
去る2月14日(木)レセプションハウス逓信会館において開催された全国国民健康保険組合協会中部支部総会の平成24年度役員・職員研修会に於いて、一般社団法人全国国民健康保険組合協会(全協)阿部会長、妹尾副会長(全医連会長)の出席のもと、当国保組合の斉藤理事長が講演した。
今回の講演のテーマは『歯を守る歯科医療(Ⅱ)』で昨年の全協中部支部総会における斉藤理事長の講演会『歯科医療と全身疾患の関わり』につづく2回目の講演である。今回も歯科医療と全身疾患の関わりについて様々なデータを解説するとともに『歯科健診は歯のQOL向上に加え、総医療費の適正化(低減)効果が大きく、早急に取り組む必要があり、歯周疾患に特化した成人向け健診を積極的に推進することが望まれる。』と述べた。その後数多くの実際の臨床例を提示しつつ、歯を守るための様々な治療法 −Brushing指導による重症歯周病への対応、歯根挺出法(矯正的挺出法・外科的挺出法)、破折歯根の接着・再殖保存法、歯の移植等− についていずれも長期の術後経過を報告しながらの講演であり、歯科の関係者以外からも大きな評価を得ることが出来た。
さらに今回の2度にわたる歯科からの講演を通して、他の国保組合役員・関係者から、組合員への歯科健診の導入を図りたいと言う積極的な申し出が多く寄せられたことは、特定健診に歯科健診が導入されない中にあって、各国保組合独自の動きとして今後の歯科界の将来に明るい展望が開ける可能性が出て来たように思われる。